虹色プライヴェイトflavor

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精神が女児な人の備忘録

ご注文はうさぎですか?それとも戦車ですか?ラビットハウスが創る明日2020 ◆10.4-10.10

8月:最近ハヤテが面白い
9月:最近フォーリズムが面白い
10月:最近ごちうさが面白い

…トラップ(沼)に嵌りすぎ問題

ご注文はうさぎですか?bloom
ご注文はうさぎですか?無印1〜6話

今回の本題。完全なる誤算。マジ面白い。
ブーム当時は見向きもしなかったくせに今になって完全に遅すぎる不意打ちを食らうやつ。ただでさえ観る本数多いのに過去作を見ずにはいられない。
Bloom1話は初見にも優しいというか所々で破天荒に決めながらも、楽しい日常を積み上げてエモくしていくという意思表示が分かりやすく伝わってくるので良かった。
他愛のない日常の積み重ねがいつかかけがえのないものになるというカレンダーガール的に流れていく雰囲気がどうにもこうにもエモすぎて、ちゃんと観返したらちゃんと面白いんだろうなって思って1期観たら本当に面白い。
特に3話で庶民コンプレックスをこじらせ4話で学校が違うことを憂うシャロ、5話で父親の私物を壊してしまったことの罪悪感と父の日の恩返しがない混ぜになった善意によって多少無理してでも贈り物をしようとするリゼ、6話で他の子と仲良くしてるのを見て互いにヤキモチを抱き合うココアとチノ、それら全て誰かが誰かを思いやる善意をとても美しいものとして描写していて、でもそれと同時にその善意や謙遜で行き違って距離が生まれてしまうこともあるというアプローチが良くて…
プリチャンでいうところの虹ノ咲とらいあに通ずる物があって、きららの代表として可愛い癒しアニメを醸しているけどその中でも人の善意を賛歌するという意味で甘えとは違う優しい世界と繊細な心模様をやろうという気概を感じて、感極まってしまう。
ココアという主人公は、カフェを営むという一見ふつうの日常の中でも非日常に負けないキラッとしたものを見つけようという子にも見えるし、チノ達と出会って色んなことを知っていくガールミーツガールともいえるし、ごちうさは女児アニ因数分解するとプリチャンとまほプリになる素質は大いにあると思う(この表現はどうなんだろう)し、だからこそ私は今更ごちうさを好きになったんだろう。

見たことあるレベルで本当に初めて真面目に観たけど、みんな当然のように童顔で謙虚で真面目で良い子に設定されてるからキャラクターの良さは甲乙つけがたい……リゼはおっぱい大きいから好きかも……



この先はおまけ

・ちゃお10月11月
「はろー!マイベイビー」で娘と夫婦役(といっても中学生だが)が逆転する話やってるの、業が深くて笑った。
あと「はるお嬢様」のオチが両親留守で二人きりとか明らかにエロゲの引きすぎる。
「高嶺のトーコさま」が良い感じにめちゃモテ委員長の系譜でちょっと色気づいた元ヤンなのが好き。
「RIRIA」はなんかアイドル路線に転向したんですかね?

ウルトラマンZ14〜15話
今作はいつも面白い(ただ変わり栄えしない)けど、朝倉リクとジャグラーが活躍する回は総じてもっと面白い事実を補強するような回だった。
ベリアルが使い倒された結果剣になってんのと、魔人態のジャグラーが車乗りつけてるのがシュールで草。

爆丸アーマードアライアンス27、28話
Aパートでダンが宣伝活動に苦闘してる裏でウィントンとシュンとリアが観光してる話をBパートでやる構造ありがちだけど良いし、この作品やっぱ遊びに富んでる回の方が面白いな…
28話は久しぶりにリオットが出てきて嬉しかった。

トニカクカワイイ1話2話
前評判がかなり悪いというか極端に二分してるので身構えてたけど、今時珍しいぐらいにストレートにいちゃラブしてて面白いので拍子抜け。
(というかハヤテの原作とプリチャンの池畑兵藤コンビの化学反応でつまらなくなる方が想像できない…)
原作者が原作者なので、ヘボくなったハヤテみたいな主人公とより有能になったヒナギクによるプリチャンみたいな少しの雑学と劇画タッチなコメディいちゃラブって感じで普通に面白いので、やたら拒絶してる人が妙に散見するのが分かるようで分からない。
2話もめっちゃ良かった… 童貞目線で少女漫画の延長線をやってるような感覚が心地良い。いうか30分版の三人称視点のONEROOMを見てるような気分になる。ツカサがサバサバと凛々しい割には寝癖が悪かったり可愛い所が多いのも良い…
アキバズトリップみたいな切れ味で少女漫画の延長線をやろうとしてるようで普通に面白い…

・魔女の旅々1話2話
アルテ枠というか、めっちゃ情緒あるリコ主役のリトアカ寄りの魔法つかいプリキュアみたいな手触りでかなり良かった。
特にイレイナがフランに負けて泣き崩れてしまう下りは、彼女が優等生なので挫折を経験させたいという大人の思惑とは裏腹に、これだけ頑張っているのに大人は分かってくれないという本心を吐露してくる、それに対して我慢のしすぎだとフランに諭されてる辺りありがちな展開と見せかけて一枚上手を行ってる。
でもこの1話だけで半分クール分か映画1本作れるのではないかと思えるようなボリュームだったので展開が早すぎる…
2話は取り立ててユニークなところはないけど非常に王道で綺麗な出会いと別れの冒険譚しててサラがイレイナの夢女すぎて良かった。

・無能のナナ1話
切ろうかと思った矢先のラスト数分で大久保瑠美キャラのダークな豹変ぶりというどんでん返しがあったからもう少し付き合おうと思う。

ダイの大冒険1話
世間的には半ば伝説の漫画になってるものの、やはり時代が時代なのでレトロさは否めないしDQも全く知らないので自分にはあんまり刺さるものが…もごもご…
モンスターと一緒に悪党を対峙するのは王道で良いと思うが。

・ふしぎ駄菓子屋銭天道4話
因果応報を辿る大人の話、マジで令和の笑うセールスマンじみてきた。

海賊戦隊ゴーカイジャー49〜51話
2周目納めたけど、やはり数あるオールスター作品の中でも群を抜いてる出来で感嘆。
特に『宇宙最大の力を行使するとスーパー戦隊の存在がなくなってしまう』という局面に対して、過去の戦隊を務めた人物がオリジナルキャストで退役しても尚様々な人を支えているシーンを設けることで、宇宙最大の力を使わない=これまでの35年間の積み重ねを肯定するメタ的な文脈が流れているように見受けられる。
そして、艦隊に乗り込んで砲撃暴発させて同士討ちさせる下りが清々しいぐらいに外道で素晴らしいんだけど、これは海賊だからこそ外道なやり口も美学になるし、それと同時に宇宙最大の宝を壊すという行為がそのまま過去の戦隊を務めたキャラクター達の意志を受け継ぐという決意表明になり、そこで彼らは初めて35番目のスーパー戦隊海賊戦隊ゴーカイジャーになるという一連の流れがめちゃくちゃ良い。
また、最後にアクドスギルにゴーカイプラストキメた直後にゼロ距離で再びガレオンバスター打ち込む容赦の無さも凄いんだけど、アクドスギルはここまで宇宙規模でそれだけの悪行をしてきた(奪った命も計り知れない)ので余裕で釣り合う仕打ちになってるのがまた面白い。
戦隊も相当数観てきたけど、デカレンキョウリュウジャーに並んでやっぱりゴーカイジャーは頭ひとつ抜けて面白いわ。近年はキラメイジャーやリュウソウジャーやルパパトも良かったけど未だにこの3強は揺るがない。


↓は残念ながらセルフ絶版になってしまった枠

・呪術廻戦
何してんのか分からん。
昔からホラー的なのは興味ないんすよね。

・クマクマクマベアー
なんの変哲もない異世界能力物はね…

・Diver
福士蒼汰がダークヒーロー系の刑事の役を演じるの(絶対零度沢村一樹みたいな造形)を想定してたら、普通にハンシャ組織にこき使われる展開で苦しい。
出来がどうっていうよりも、今や現実の社会そのものが苦しいこのアフターコロナの環境において重い作品はあんまり視聴率取れなさそうで心配。

・おじさんはカワイイものがお好き
古い価値観を持った嫌味ったらしい人間に対して私は私で何が悪いと意見するみたいな展開は正直かなり食傷気味というか、脚本が脚本だけにHUGプリで味わった感覚が諸に蘇ってきて昏倒。
令和の時代にそういうのはもう結構だと思う。
というか量販店の割と晒し位置に置いてあるプリやカツの筐体を白昼堂々とやるのにもとっくに慣れた私の身にもなれや。周りの目を気にしてたら何も始まらないと割り切ってるとはいえ長居したくはないけど。
坪○文さんの脚本は正直もう自分の中ではHUG以前とそれ以降で信じられないぐらい落差を感じるのがとても居た堪れないんだけど、いい加減この手の社会進出的な作風がくどいことを認識した方が良いのでは……ないかと……

P.S
プリキュアのオタクはきらら作品のこと中身がないとか見くびってるかもしれないけど、今のプリキュアにこそごちうさやプリチャンみたいな他愛ない日常から楽しいことや大事なものを見出すマインドを取り入れて欲しいよ。(ヒープリもう3〜4週見てない)