虹色プライヴェイトflavor

虹色プライヴェイトflavor

精神が女児な人の備忘録

映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ 感想

映画「HUGっと!プリキュアふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ」オリジナルサウンドトラック

映画「HUGっと!プリキュアふたりはプリキュアオールスターズメモリーズ」オリジナルサウンドトラック

去年の映画は理想のプリアラだったけど、
今年の映画は理想のオールスターズであり理想のHUGプリだった…
(去年の感想 http://aib-parfait.hateblo.jp/entry/2017/10/28/000000

スプラッシュスターの頃からリアルタイムで接しています。
5とフレッシュとハートキャッチとGoプリンセスとまほプリとプリアラが特に好きです。15本中6本が本命ならとっくに最高では?
でも最近グラブルの初代コラボストーリーでも泣きました。

映像の使い回し的な意味ではなく過去を踏まえた上でアクセルを踏むタイプの「思い出ボム」なので、そんな付き合いが長い人ほど今回の映画は堪える。

ドリームとピーチとブロッサムとフローラとトゥインクルとミラクルとマジカルとホイップとパルフェが特に好きなので、自分だけで9人分ライト振れる。
(夜上映の大人9割だったので、灯ったライトの光は1つだけでした)
(見た目ならマシェリも好き…見た目だけか!?)

以下ネタバレ注意


はなが赤ちゃん化した仲間に対して育児ノイローゼみたいになってるの、長らく連れ添った両親や祖父母が認知症になって繋がりが断絶されるような生々しさに満ちていたのが凄かった。
また、ハリーに対してなぎさが言うように、プリキュアは万能のヒーローじゃないってのが強調されているのが良い。(人形の国バレリーナでも、いくらプリキュアでも足を痛めたツムギに何をしてあげられるか分からないみたいな話になってたのを思い出す。)

苦楽を共にしてきた相手に自分のことを忘れられてしまう恐怖は認知症という形で描かれやすいけど、幼児化という一見コミカルな要素でそれを表現するのはカウンターじみていて凄い。
いつものほのかを失ったなぎさに対して、ほのかの記憶から名セリフを羅列してミデンが冒涜する構図、ニチアサ繋がりでライダー春映画に対する皮肉も感じられて良かった。(あっちもあっちで楽しいよ)(いいよね、雑に呼ばれて虚空にゴローちゃん連呼する超スヒ大戦の北岡さん)

また、そこからプリキュア達が思い出を取り戻して復活する下りと、不要として捨てられたカメラの亡霊だったミデンが記憶を奪った真相が、どちらも「アイデンティティを守りたくてやってる」ので繋がるし、
その思い出を起こしてプリキュアを復活させる決め手になるのが、「ミラクルライトを振る視聴者が抱くリアルな記憶」であるのが率直に言って天才だし、
ミデン自身に何もない絶望を、かつて自分も"夢は自分を追い詰める"という絶望経験のあるフローラが真っ先に察しとって受け止めてあげるのも良い。良すぎる。
勿論、それを一番に癒すのはエールなんだけど、はなもつぼみものぞみも、自分に負い目ばかり感じる時期があったからこそミデンに対するいつもの調子の言葉が光るのが凄い。

ミデン自身のドラマ、視聴者の持つ思い出、プリキュアの経験と決め台詞が最高の形で組み合わさって、思い出というフックが二重に三重に四重に厚みをもって画面の外にも飛び出す素敵な物語性になっているので凄い。

自分が乳児化した仲間に置いていかれたわけでなく、一番辛いのは乳児化して思い出すなわち拠り所をなくした(ある意味ミデンと一緒になった)彼女達なのだから、今こそ自分が彼女達の為に頑張らなければならない、ここでふさぎ込むなんて、そんなの私のなりたい野乃はなじゃない!みたいな文脈や さあやの機械オタクぶりが健在でそれも布石になってるの、率直に言ってHUGプリ本編でフェードアウトしかけてるので客演しない時のHUGプリ本編よりも何倍も上手なので驚いた。
特に最近の本編は「私のなりたい野乃はなじゃない!」という主題よりも変に意識の高い頭でっかちな話が目立つので、そういうのよりももっとこうやってストレートに自分を克己していく熱い物語をもっとやって欲しいって、この映画を通して改めて感じた。
良い意味で"初心"に返れたかな。