虹色プライヴェイトflavor

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精神が女児な人の備忘録

ミリシタイベスト『little trip around the world』

悲願の水瀬伊織主役のデュオによるイベントストーリー
現在進行形なのでネタバレ注意。
筆者は水瀬伊織に10年近く心酔しているのであしからず。
というかこの曲に具体的な背景が生まれたのが嬉しい。もしかしたらグリー時代にも伊織エミリーの話があったのかもしれないが。


ミリオンのカラーだからものによってはぶっ飛んだ内容や挑戦的な内容もあるので、そういうのを少し期待したけど意外と無難な内容だった。
これまでの二人イベストみたいにもう少し伊織とエミリーの二人に尺を絞っても良かったのでは。(方々からの注文もあるだろうから他のキャラの出番も盛らざるを得ないのだろうが)

でも今回出てくる様々な人物の観点から、水瀬伊織という人間がどれだけ"アイドル"として正しくて優れていて他の仲間達を鼓舞して凛々しく在ろうとしているか、それだけ水瀬伊織はお嬢様やツンデレといったビジネス的記号を超えた、その生まれに恥じない人の上に立つ資質を持った人間であり指導者の鑑であり、そういった美学を以って人を動かす存在であり、自惚れにならない自尊心を持つに相応しい人間だという事を、エミリーの重い憧憬の感情という原液をぶっかけて持ち上げてくれるような内容だった。
これはジオウ的に言えばレジェンドキャラのライドウォッチ継承みたいな様式でテンション上がったし、このような形でキャラの名誉を立ててくれるのは純粋に嬉しい。
要約すると、ミリシタ時空だとなんか体感幼い言動が多いんだけど今回はとにかく若輩を導く優しい先導者であり親しき人格者である頼もしく気高い一面を多く見せてくれたから嬉しい。

パフォーマンスのみならず普段の立ち振る舞いからも他人を魅了する『格』を遺憾なく発揮してくれたし、それでも決して他人を見下すことはせず、他人に無理な背伸びをさせようとせず、己には"大和撫子"という言葉に囚われず己の目指すべきものがあり、エミリーにはエミリーなりに目指す"大和撫子"の姿がある事を水瀬伊織は親しみを込めて教えてくれたように思う。

まあここまで勝手な憶測と好意的解釈も含まれているので、欲を言えば自分に並び立つに相応しいのかと思い悩むエミリーに対してもっと決定的な言葉を水瀬伊織には投げかけて欲しかったように思う。
水瀬伊織は本来毅然とした正しさで幼稚さを押し隠しているのでそれが出来るはずの人間だ。
水瀬伊織の目指すべき"最高最強"で"宇宙一"の未来図と、エミリーの目指すべき"大和撫子"のビジョンは違って然るべきで、エミリーは水瀬伊織にはなれないし、水瀬伊織も別にエミリーに自分みたいな見栄張りで不器用な存在になって欲しくはないと思う。

伊織とエミリーの観光パートがめちゃくちゃ良かったから、もっと見たかった。伊織はやよいやエミリーから"普通の修学旅行"の在り方と"日本の歴史"を学び、エミリーは伊織から毅然とした立ち振る舞いを学び、二人で一緒に色んな店や宿を巡って培ったものをライブで表現する→ショッピングを世界旅行に見立てたlittle trip〜の曲テーマに繋がるのが良い。

伊織が自分を過剰に高く見るエミリーに困惑しているのが好き。本当に優れている人間は決して己の立場や経験を鼻にかけない。
水瀬伊織の在り方は惚れ惚れするほど美しい…改めてそう思った。

というか腐っても765ASは15年駆け抜けてきているので、こうシアター組に対して嫌みにならない程度に経験者としての格を出してくれる展開は好き。(人によってはこういった先輩後輩的な描写に抵抗ある層もいるが、そう簡単に年季の差を縮められたら苦労しないんだよ。そんなスピード下克上が許されるのは夢見りあむぐらい。)

…ここまで盛り上げといて何だが3万pt報酬の水瀬伊織カードは欲しいけど流石に苦行なのでやらん。

ゲストメンバーが星梨花(とやよいと春香と雪歩)だから、こんな私の好み三人衆とレジェンド組の豪華キャストでええんか?って思った。

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横浜(MRイベント)でも小籠包がどうの言ってた気がするし、さりげにグルメで可愛らしい。