虹色プライヴェイトflavor

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精神が女児な人の備忘録

アイドルマスターミリオンライブ! ゲッサン版

つい最近まで765原作以外に大して意欲的じゃなかったので、今更読みました。
単刀直入に申すと、自分が求めてる理想のアイマス作劇にワンダリングスターに並んで正直かなり近い。

1巻から3巻も各巻で主題に沿った展開で良かったが、最後2巻の加熱が凄い。
http://aib-parfait.hateblo.jp/entry/2020/06/18/005849

4巻。主役3人のうち静香と翼は一線級のチームでデビューして、一方の未来は新人のソロ組としてそれぞれアウェーな舞台という難題を超えていく流れは、KRのルーキー組デビュー組の対決を彷彿とさせる。
静香に対して志保が叱咤=激励を送る関係性を築いてくれるおかげで、この二人だけ少年漫画のライバル同士みたいな空気を醸しているのが面白い。志保もただ静香を責めているのではなくて、厳しい叱責の中に私と一緒に仲間に追いついてみなさいというメッセージを込めているように見える。

5巻。静香の選抜にまつわる一連のエピソード。
これは正直アイマスというコンテンツが団結というテーマを通している事に対する反面教師というか皮肉というか。
これぐらい殺伐としていてもおかしくない本来のアイドル業界にアイマスのアイドルを投じてみた作劇実験的な側面の印象を抱いた上で、その必ずしも一緒にいられない厳しい環境の中でも結束へ持っていくことが出来るという熱さと尊さを描いたのだと思うので、アニマス(765)終盤へのカウンターにもなっている。
むしろ同じ765アニメよりも一緒にいるだけが仲間じゃねえっていうハイローのコブラの言葉が相応しい。正直凄く面白かった。
鋭い眼差しだけでメッセージを見せる北沢志保さん本当に格好良くて素晴らしい。水瀬伊織がいなかったら代わりに彼女に惚れていたかもしれない。

総じて、必ずしも一緒に頑張る事だけが正解ではなくて、それぞれの立場でそれぞれの戦いを全うしていくことだって結束や団結に繋がるのだろうという765プロ原作から続くスローガンのアップデートにもなっていて良かったですね。
筆者の㍉3推は志保、星梨花、エミリーとなっております。