きらりん☆レボリューション その3
だいぶ遅くなった。きらレボ3期の振り返り。
1期:http://aib-parfait.hateblo.jp/entry/2018/01/19/001737
2期:http://aib-parfait.hateblo.jp/entry/2018/01/29/060000
- 出版社/メーカー: タカラトミー
- 発売日: 2008/04/04
- メディア: おもちゃ&ホビー
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このシーズンからCG作画に切り替わり、ハイテンションなギャグも相変わらず展開しつつもユニット活動の難しさやスキャンダルとの闘いといった生々しい部分も描かれる攻めた姿勢が3年目でも健在という、2008年度においてプリキュアとタメ張るぐらい最大手にのし上がったけどブレなく突き進んだ女児向けアニメ。
あと、スターライトタンバリンのパワフルな推進力&販促力が半端なかったので、
その辺は後のプリパラよりも上手いことやってそう。(プリパラも好きです)
3期まで完走した後ファイナルライブも中古の円盤で観たけど、実写の月島きらりも100%月島きらりで驚いた。
SHIPSの声が変わってしまったことだけが惜しいけど、それもライブのパフォーマンス力MC力の高さを見て許した。
こべにが相当デカパイなのは観る前から小耳に挟んでいました
第110話「いきなり! なりきりチビきらり!!」
きらりのコスプレをした幼い子供みさきが派手にドンチャン騒ぎする…だけではなく、主役になるだけが演劇の全てではないという教訓が描かれた凄い話。
まさかのきのこを全力で演じてそれを伝えようとするきらり、持ち前の神オーラが成せる強引な技なのでは?と理不尽さえ感じるけど説得力しかない…。
福田裕子さん担当回、こういうギャグと良い話のバランスが良い話が多い。*1
第115話「みんなにとどけっ! 星に願いを」
こべにの母親がパリに赴く話を持ち掛け、ユニット活動が危うくなる話。
こべにの母は母なりにこべにのやっていたアイドル活動とそれで友達が出来たという娘の進歩を理解していて、その上で親としての心配と考えをきらりとのえるに示し、そして不毛な言い争いを避ける為に帰り道を案じる物言いをして済ませるのが良い。
たまによくあるただの迷惑な毒親ではなく弁えのある大人としてキャラが立ちまくっているし、そこまで言われちゃ、きらり達の熱望もただのワガママに見えてしまう。
ステージを見て納得し引きさがる流れは割と鉄板と思うんだけど、その流れにおいて
客席の人達に光るタンバリンを持たせて光の海を表現したことで
「天の川を作る」 すなわち、会場のファンも含めて
「皆がミルキーウェイなんだ」 という主張を重ねてくるのが本当の本当に巧い。(ちゃっかり玩具も販促)
脚本:福田裕子、それは信頼と安心と笑いと温もりを届ける魔法の字幕。
第122話「映画化決定! MilkyWay初出演!」
なーさん達ネコキャラの声をミルキーウェイの3人が吹き替えて映画を作る話
B級リスペクト感が随所に感じられて面白かったけどよく分からない…(笑)
迫真の字幕芸が冴え渡る。ご丁寧にエンディングロールまであるし。
後のプリパラに通ずるふでやす脚本の本気を垣間見る。
スターライトエクスプレスをオリジナルよりも先に達成するきらレボ
第136話「チェンジ! きらりとみーちゃん!?」
この話の前後に挟まるクラウディ絡みのエピソードが両方ともしんどいので、休憩的なギャグ回。子供向けアニメ/特撮においては親の顔よりも見た入れ替わりネタ。
電王のイマジンに影響されて作った。
みーちゃんがINした月島きらり、とにかくあざとくてエロすぎる…
それしか言うことがない…(しょうがないにゃあ…)
第137話「キケン! い・け・な・いバースデイ」
第138話「スキャンダル! 負けるなきらり」
第139話「月島きらり、ふつうの女の子にもどります」
第140話「スタート! ゼロからはじまるコンサート」
クラウディ編、130話~135話でもじっくりねっとりと貶めて3人の友情崩壊1歩手前まで来たのしんどかったけど、念押しで二度刺してくる鬼畜ぶり。*2
というかこの作品(特にアニメ版)、馬鹿の一つ覚えというかたかだが14歳の小娘相手にスキャンダルの空砲が多過ぎるんだけど、この世界観、週刊文○よりも図々しく厚かましいロリコンばっかりなのでは?って思う。
劇中で2年半かけて築いてきたものが1人の男のせいで辺り一面に転がって、きらりは何にも悪くないのに1から再スタートを強いられるのマジで可哀想でならない気持ちになるので、アイドルの世界に巣食う悪意と理不尽を描く意味では凄い面白いけど、受け手個人の感情にはあまりよろしくない、色々と意欲的なエピソードでした。
当時の女児先輩方、理不尽に負けず再び奮い立つきらりを見て何を思う。
超天才かつ鉄壁のメンタルというか無限に近い包容力を持っているからとにかく聖女なきらりの心を折るには、これぐらいやる必要があったんだろうが、この辺りは結構しんどいので、オンエア当時の評判が気になる…
ただ原作のクラウディはやむにやまれぬ事情があってきらりを追い詰めていたから納得できる分、アニメのクラウディは完全な(大したことない)私情でここまで引っ掻き回してくれたのが割と釈然としない所ではある。
これの4年後ぐらいにスケートする系アイドルで本当に結婚まで至った子がいる作品があるので、そっちを先に知っていると、良い大人がでたらめで女子中学生を振り回すことの愚かしさと馬鹿らしさが募る。
憎まれ役は難しい(この1年で檀黎斗という超絶完成形を見せつけられつつ)
第142話「スーパーアイドル!! 素顔のMilkyWay」
総集編…なのだが、謎のナレーション付き ドキュメンタリー仕立てである。
やたら渋いナレがシュールさを掻き立てる。
何を思ってこういう形式にしたんだろう… (脚本:福田裕子)
第144話「エスパー!! ファンタスティック き・の・こ?」
近未来の車で火星に行って宇宙人に歌を広めている。
かの洋画MIBを彷彿とさせるパロディなのかもしれないが、2期60話のようにそういう映画を撮っているみたいな理由付けが、別にされるワケでも何でもなく、マジでそういう話だという体で最後まで進むので、あまりにもストロングすぎる…。
どんだけトンチキな状況下でも絶対に歌で世界を一つにする月島きらり、無敵。
第153話(最終回)「きらりん☆ アイドルレボリューション」
停電しても自分のオーラでステージを照らす月島きらり、名実ともに神の領域に…
終盤3話続きのダイヤモンドクイーンカップ、1期半ばでファンやスタッフに支えられている恩に報いるためにも競争していく中に飛び込んで上へ行こうとするのが大事だと教えられたきらりが、のえるとこべににも同じ思いを伝えようとするのが熱いんだけど、年頃の女子同士そうすることが難しい所も出て結果的にギクシャクしちゃってきらりが委縮してしまう切なさが出るのも良い。
最初の1本がふでやすさん、後の2本が福田裕子さんなんだけど、その辺の教訓と感情の合間にあるデリケートさを描くのが上手い…
1期1話のステージへ飛び入るシチュエーションを被せてくるのも、3人それぞれのステージに回想を入れてくるのも、これまで3年の間に出てきたキャラ達が見守ってくれているのも、凄く王道。
ハイなテンションで賑やかすノリも、月島きらりのパワーで全部巻き込んでいくのも、アイドルとしての真面目な問いかけも、3拍子揃ってるの本当に面白かったので、当時リアルタイムで観ていた女児先輩が羨ましい。
めっちゃ好きなED
「はぴ☆はぴ サンデー!」
デートに行く女の子の気持ちをきらりが表現してるこの曲、全てが可愛い。